【短】I Love Youのカタチ



私は、何も言わずにずんずん先へ進もうとする美希都に、思わず「痛い!」と叫んだ。


掴まれた場所も痛ければ、心も痛かった。
なんで、こんなことされなきゃらないんだろう?
一体、私が何をしたって言うんだろう?


もう、このまま、この暑さに溶けていなくなれればいいのに…。


そう思って、駅とは逆方向、大きな公園へ向かう道の途中の、路地裏辺りに差し掛かった所で、私は強引に足を止める。


それに合わせて、美希都も足を止めた。


「…わりぃ…」

「…ん…」


気まずい沈黙。
放された手がジンジンと熱を孕む。
私はそこに自分の手を当てて、ぎゅうっと強く握り締めた。
そして、どうしていいか分からずに俯く。