ーまるで、心が悲鳴を上げて血が流れていくようだ…ー
「たかが、だと…?つーか…なんで、西川…」
美希都の声が聞いたこともない低音に染まった。
その声が怒気よりも、哀しみを含んでいるように感じた私は、本当に都合が良いのかもしれない。
「何よ?なんか、文句…」
「ありありだ!おら、来い!」
「ちょ、美希都?!」
ぐいぐいと腕を引っ張られて私は美希都の後ろを半ば引き摺られるようにしてその場を移動した。
「ちょっと!美希都!!何処行くのよ?!」
「黙って付いて来い。…ちっ。んな格好なんかしやがって…っ」
最後の方は何を言っているのか分からなかったけれど、凄く怒っているのだけは分かる。
それが、今日はとても怖いと思った。



