私は、鉄仮面と言われる程、感情が表にあまり出ない。
一応、それは自分でも自覚してるんだけど。
「真中さんて、高嶺の花だよな」
とか言われるのは、かなり心外だった。
だって、自慢できるほどの器量もなければ、スタイルもよくない。
なのに、勝手なイメージを付けられるのは、迷惑以外の何物でもない。
だけど、1番悲しいのは…。
「ばーか。永莉にはそんな価値ねぇよ」
とバッサリ切り捨てる美希都の言葉だった。
確かに、美希都の容姿には丸きり敵わないかもしれないけれど、幼い頃からブスだのバカだの言われ続ければ、自分に自信なんか芽生える訳がない。
だから、いつの間にか、達観してしまって。
本当の私を見つけてくれる人が現れるまで、私の心は深海よりも深い場所に沈めておこうと…私の願いは噛み砕いて粉々にしてしまおうと、そう誓ったんだ。



