ピンポ-ン 「はーい!」 元気な子供の声……? インターホンから、なんとなく聞き覚えのある声が聞こえてきた。 重たいであろう、玄関を必死に開けて 出てきたのは まりちゃんだった。 「わぁ〜!つばきお姉ちゃんだ! 見に来てくれたのっ??」 私の目を見て、誰だかわかった途端 すぐに私の元にやってきた。 「あがってあがって!」 本当は、封筒を渡して帰ろうと思っていた。 まりちゃんに手を引かれて、中に入った。