「はぁ…はぁ……」 こんな朝早くから走った事なんて 全然なかったから、当然息切れしていた。 下駄箱で靴を履き替え、落ち着かせる為に廊下を歩いた。 和輝くんのクラスまで向かってる時 緊張のしすぎで 心拍数が上がっているのが分かっていた。 「…すー…はぁ……」 和輝くんのクラスの手前で止まり、深呼吸をした。 ガラガラ 「……椿?」 「和輝くん、少し話さない…?」 落ち着け、私。 「いいよ」 震えるな、私。