いろんな人が私の周りに集まって“大丈夫?”と声をかけてくる。 ずっと泣くのを我慢していると 晴翔くんが別のことを言い出してみんなそっちの方に興味を持ち、私の元から離れていった。 「今は、助かった…かも…」 あれ以上聞かれたら 絶対に我慢出来ないと思った。 ありがとう、晴翔くん。 すべてを知っている晴翔くんだからこそ、みんなの気を逸らすことができたんだ。 優しいな……。