「一緒に食べませんか」 気づけば私は、明莉にそう聞いていた。 「何言ってんの、食べるわけないでしょ」 当然、断られた。 「前みたいに、明莉と仲良くしたい」 「ばかじゃないの?ついに、私よりばかになったわけ?」 「ばかでもいいよ。 か、ず…………吉澤くんのことはもういいから」 友達に戻るぐらい、きっと大丈夫だよね? 「もう1度、明莉と仲良しの友達に戻りたい」 驚いていたのが、はっきりわかった。