七瀬は体育委員を見渡して、笑顔になる。


無事話し合いが終わったと、安心したのか顔がだいぶ緩む。


「では、先日配ったプリントの内容を把握して置いてください。


無くしたという方は生徒会室に予備が有りますのでこのあと取りに来てください。この後も予定がありますので10分後に生徒会室は施錠します。


ありがとうございました」



七瀬がぺこりと頭を下げるとみんな校舎に戻って行く。


段取りがいいなぁ。



「会長、帰りましょう。生徒会室に行って、ファイル持ってそのあとは、放送室に行きます」


「わかったよ、南さん。


いつもいつも、ほんとに段取りいいね」


「円滑って素敵じゃないですか」


七瀬はよくわからないことを言っているけどまぁ生徒会に1人はいてほしい人材ってことは確か。


2人で生徒会室に戻ると、桃矢と佐倉さんが既に戻っていた。


「おかえりー、体育委員が3人ぐらいプリント取りに来たよー。恋菜がちゃんと渡しておいた」


「恋菜、ありがと。みんな今からクラス練だから自分の教室戻って。


あと、ルール確認のためにファイル持っていってね」


「はいはーい。恋菜ちゃん行こー」


「わかった」


「あ、会長」


「な、何、サクラサン」


「会長目当ての女の子が放送室にいたよー」


「は!?」