「七瀬ー」
「んー?何?」
二人きりになって伊織が口を開けた。
「明日やっぱ時間ずらそう?」
「ダメだよー。あの時間じゃないと間に合わなくなるし。
早くすると朝練準備の1年生がいっぱいいるんだよ?」
「そうなの…?じゃあもう会議なんか行かないで寝て…」
「伊織、ダメ。しっかりしなさい」
「うっ…はいぃ…」
ソファでうなだれる伊織。
伊織がこんなにも女の子が苦手になったのにも理由がある。
小学校の頃に女の子に引くほど罵られて、伊織も女々しかったからか心に傷を負ったらしく女の子と喋れなくなってしまった。
それを見た伊織のお母さんは中学は男子校に進学させたんだけど。
伊織はこのままじゃダメだって思ったのか共学に進学したんだよね。
すでに苦手を拗らしてるから治りそうにもないけど。
「七瀬、1限目まであとどれくらい?」
「40分くらいかな」
「10分前になったら起こして?」
「はいはーい」
伊織はソファに寝転がって寝息をたて始めた。
私は伊織にタオルケットをかけると仮眠室に向かった。
…真野くんは恋菜に手を出したりしてないだろうか。
仮眠室をノックして部屋に入る。
恋菜はすやすやと寝ていて、真野くんはそれを見つめている。
「女の子の寝込みを襲うなんて最低だよー?」
「まだ襲ってねぇよ!?」
「…まだって何かな?」
「…ごめんなさい」
真野くんを止められたようでよかった。
「んー?何?」
二人きりになって伊織が口を開けた。
「明日やっぱ時間ずらそう?」
「ダメだよー。あの時間じゃないと間に合わなくなるし。
早くすると朝練準備の1年生がいっぱいいるんだよ?」
「そうなの…?じゃあもう会議なんか行かないで寝て…」
「伊織、ダメ。しっかりしなさい」
「うっ…はいぃ…」
ソファでうなだれる伊織。
伊織がこんなにも女の子が苦手になったのにも理由がある。
小学校の頃に女の子に引くほど罵られて、伊織も女々しかったからか心に傷を負ったらしく女の子と喋れなくなってしまった。
それを見た伊織のお母さんは中学は男子校に進学させたんだけど。
伊織はこのままじゃダメだって思ったのか共学に進学したんだよね。
すでに苦手を拗らしてるから治りそうにもないけど。
「七瀬、1限目まであとどれくらい?」
「40分くらいかな」
「10分前になったら起こして?」
「はいはーい」
伊織はソファに寝転がって寝息をたて始めた。
私は伊織にタオルケットをかけると仮眠室に向かった。
…真野くんは恋菜に手を出したりしてないだろうか。
仮眠室をノックして部屋に入る。
恋菜はすやすやと寝ていて、真野くんはそれを見つめている。
「女の子の寝込みを襲うなんて最低だよー?」
「まだ襲ってねぇよ!?」
「…まだって何かな?」
「…ごめんなさい」
真野くんを止められたようでよかった。

