6時半。
まだ日が当たって暑い時間帯。
浴衣の人が行き来する駅で桃矢を待っていた。
この辺の祭りはなかなか大きくて、電車で県外から来る人も少なくない。
だから、浴衣の人のカップルが目立つ。
ほんとに。
いいな。
七瀬と行きたい…。
「いーおーりー!待ったー?」
「彼女みたいに来ないでくれる?
俺のこと伊織って呼ばないじゃん」
「いやいや、爽やかな王子を学校の外で会長って呼ぶのもさ?」
そう言ってニコニコと笑う桃矢は、頭が真っ黒。
ピアスどころかネックレスも付いてない。
ネックレスはいいだろ。
「行こー!俺さ、クレープ食べたかったんだよ!」
「はいはい、行こうな」
やんちゃな笑みを浮かべる桃矢をなだめながら横を歩く。
いつも、世話してもらってる側だから、ほんとに新鮮。
不思議な気分だわ。
駅から5分ほど歩いたあたりから露店が特に増える。
暑苦しい賑わいを見せるそこに突っ込んで行くのは俺にとっては不毛極まりない。
桃矢がクレープってうるさいから行くけどさ。
人が多い。
女の子が、ほんとに、多いなぁ…。
辛い…。
ふと、桃矢の方を見ると既にうちの高校の女子に囲まれていた。
うん、俺はあそこには行けねぇ…。
まだ日が当たって暑い時間帯。
浴衣の人が行き来する駅で桃矢を待っていた。
この辺の祭りはなかなか大きくて、電車で県外から来る人も少なくない。
だから、浴衣の人のカップルが目立つ。
ほんとに。
いいな。
七瀬と行きたい…。
「いーおーりー!待ったー?」
「彼女みたいに来ないでくれる?
俺のこと伊織って呼ばないじゃん」
「いやいや、爽やかな王子を学校の外で会長って呼ぶのもさ?」
そう言ってニコニコと笑う桃矢は、頭が真っ黒。
ピアスどころかネックレスも付いてない。
ネックレスはいいだろ。
「行こー!俺さ、クレープ食べたかったんだよ!」
「はいはい、行こうな」
やんちゃな笑みを浮かべる桃矢をなだめながら横を歩く。
いつも、世話してもらってる側だから、ほんとに新鮮。
不思議な気分だわ。
駅から5分ほど歩いたあたりから露店が特に増える。
暑苦しい賑わいを見せるそこに突っ込んで行くのは俺にとっては不毛極まりない。
桃矢がクレープってうるさいから行くけどさ。
人が多い。
女の子が、ほんとに、多いなぁ…。
辛い…。
ふと、桃矢の方を見ると既にうちの高校の女子に囲まれていた。
うん、俺はあそこには行けねぇ…。

