月曜日。


とうとうテストが返却され、順位も貼り出された。



『1位 南七瀬』




うん。よかった。


今回も1位保てたね。



「七瀬、今回も1位じゃん」


「あ、裕樹。うん。


よかった、今回はちょっと危ないかもって思ってたんだけどね」


「毎度毎度すごいな。


俺なんか360人しかいねぇのに352位だとよ」


「裕樹は頑張ってるもん。だからこれでいいと思うよ」


「お、七瀬もそう思う?」



裕樹はニコニコと嬉しそうにテストの点数を見せてくる。


え、なにこれ。


英語だけは絶対ダメじゃん。


0点…?


え?ほんと?



「ねぇ裕樹。英語10点目指そうか?」


「そだなっ!頑張る俺!」



こんなにポジティブでいいのかな…。



まぁ、明るいところがいいとこなんだよね。





放課後。



生徒会室でテストの出来の話になった。



「七瀬1位だったね」


「うん。伊織は?」


「297位だった」


「もうちょっと頑張ろうか」


「前は328位だったからめちゃくちゃあがったよ?」



「…会長頭悪いね」


「恋菜、思ってもそういうこと言わない」



恋菜は蔑んだ目で伊織を見る。