「…おりぃ…」



するとか細く七瀬の声が聞こえた。


脱衣所の前のドアまで行く。


「どうした?」


「の、のぼせました…。服は、着たので、寝室…」


「開けるぞ?」


「ん」


ドアを開けると床に座り込む七瀬。


俺の家に泊まったときと同じように、北斗くんのぶかぶかの服を着て、萌え袖になっている。


ズボンは季節柄長くなっていてあったかそう。


やっぱ何着てもかわいい。


ってそうじゃなくて。



「大丈夫か?」


「ん。お茶…」


「わかったわかった、とりあえずベットまで行こうな」


そう言って七瀬をいわゆるお姫様抱っこすると、脱衣所を出てベットまで連れて行く。


その間、七瀬は俺の服を握りしめていた。


かっわいいなこいつ。


そして、キッチンにいってお茶を持ってベットに戻る。



「ありがと…」



そして七瀬はお茶の入ったペットボトルを開けて飲む。



たくさん。



「ぷはーっ、眠いっ!」


「うん、寝ときな。俺風呂入ってくる」


「待ってるー」


「ちゃんと寝なさい」



そう言って部屋の電気を消して風呂に入る。


のんびり風呂に入った後、リビングに戻ると七瀬が。


「なんで起きてんの」


そう言ってデコピン。


「いったいなぁ。伊織のこと待ってたのにー」