なんで私が泣いてるの。
泣きたいのは裕樹の方なのに。
こんなに、私のことをわかろうとしてくれた人に、どうして泣いてるの。
そう思ったけど、私の涙は止まらない。
思わず下を向く。
「泣くな、七瀬。会長のところに戻った時、怒られるのは俺だぞ?」
そう言いながらいつまでも、笑い声の裕樹。
あぁ、なんで私ってこんなに弱いんだろう…。
すると、涙で滲んでしまった私の視界には何も映らなくなってしまって、足がもつれる。
「ちょ、七瀬?」
無抵抗に倒れてしまう私と組んでいた裕樹も私にひかれて転倒。
ドンッ…
あぁみっともない。
何やってんだろう私。
両手で泣いてる顔を隠す。
「けほっ…」
「七瀬?大丈夫か?」
倒れこんですぐに裕樹は立ち上がったけど、私は立ち上がれなかった。
その間も曲は流れ続ける。
ざわめきが起こっているけど踊りは続く。
なんで、あんな曖昧な感情で付き合っちゃったんだろう。
そんなことしなきゃ、裕樹が私を本当に好きになってくれることなんて、なかったのに。
今頃もっと、私なんかよりもっともっといい子と付き合ってたかもしれないのに。
本当に何やってんだろ。
「南さん。大丈夫?」
立ち上がらない私を見かねた伊織がこっちにやって来て、手を伸ばす。
泣きたいのは裕樹の方なのに。
こんなに、私のことをわかろうとしてくれた人に、どうして泣いてるの。
そう思ったけど、私の涙は止まらない。
思わず下を向く。
「泣くな、七瀬。会長のところに戻った時、怒られるのは俺だぞ?」
そう言いながらいつまでも、笑い声の裕樹。
あぁ、なんで私ってこんなに弱いんだろう…。
すると、涙で滲んでしまった私の視界には何も映らなくなってしまって、足がもつれる。
「ちょ、七瀬?」
無抵抗に倒れてしまう私と組んでいた裕樹も私にひかれて転倒。
ドンッ…
あぁみっともない。
何やってんだろう私。
両手で泣いてる顔を隠す。
「けほっ…」
「七瀬?大丈夫か?」
倒れこんですぐに裕樹は立ち上がったけど、私は立ち上がれなかった。
その間も曲は流れ続ける。
ざわめきが起こっているけど踊りは続く。
なんで、あんな曖昧な感情で付き合っちゃったんだろう。
そんなことしなきゃ、裕樹が私を本当に好きになってくれることなんて、なかったのに。
今頃もっと、私なんかよりもっともっといい子と付き合ってたかもしれないのに。
本当に何やってんだろ。
「南さん。大丈夫?」
立ち上がらない私を見かねた伊織がこっちにやって来て、手を伸ばす。

