七瀬が着替えてる間に俺はのんびりお茶を飲んで床に転がった。


だるい。


頭が重い。


のそのそと床に手をつきながら部屋まで歩く。


そのあとベットに転がると布団をかぶる。


だいぶ、きついかも。


「伊織、大丈夫?鼻血出てるけど」


「それは七瀬のせいだよ」


「ん?私のせい?」



そんなことを言いながらティッシュを渡してくれる。



俺は鼻を拭きながら、七瀬を見る。


黒のTシャツに着替えた七瀬からは先ほどの下着は見えない。


ただ、やっぱ自分の彼女が自分の服着てると思ったらそれはそれで鼻血ものだ。


すると突然、玄関からドンドンとドアを叩く音が聞こえた。


これは、2日連続の襲来か。


七瀬が玄関の鍵を開けに行くと大きな声が聞こえた。


「七瀬ええええ!!なんで伊織の服着てんだよおおお!!」


「うるさい。伊織今寝てるんだから静かにしてよ」


「お前らまさか…っ!!」


「なんもしてないから。伊織熱出しちゃったの。黙って入ってよ」


「熱?」


「床で寝たから風邪ひいたの」


「バカだな、あいつ」


「そうだね。バカだよ。


私風邪引きの看病の仕方わかんないんだけどお兄ちゃんわかる?」