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 シャワーを浴び終えた僕たち二人はリビングで寛ぎながら、改めて冬が来始めているのを悟る。


 そう言えば、最近急に冷え込むようになった。


 ちょっと前まで暖気が滞留していたのだが、一転冷気が日本列島全体を包み込み、薄手のシャツでは過ごせずに、上からもう一枚ぐらい羽織らないと過ごせないようになっている。


 僕たちはちゃんと寒さ対策をしていた。


 その日も、僕は早紀のアパートにいながら考え込んでしまう。


“もうあと一ヶ月もすれば、今年も終わっちゃうんだ”
 

 そう思いながら、リビングでゆっくりしていると、彼女が、


「真二。お風呂上りだからビール飲む?」


 と訊いてきた。


「いいの?」


「うん。一杯買い込んでるから、飲めるだけ飲んでいいわよ」