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「席につけー、出席とるぞ」



教室に担任が入ってきて、だるそうに言う。



ここは、桐谷高校。偏差値が低い、都立の所謂不良校だ。



俺はそこの2年2組。



他の幹部の結賀と廉は1組で、俺だけ離れた。





あの2人よく喧嘩するから、今頃2人と同じクラスの伊織は困ってるんだろう。




今日は始業式の翌日で、やることは主に委員会決めとからしい。



後、部活に入ってる奴は午後に一年生向けの部活紹介がある。




「莎草ー」



「ふぁーい」





担任に名前を呼ばれ、俺は怠そうに返事をした。




昨日ミカ拾ったの夜中だったし、それから寝てないから、超眠い。


……帰りたいな。



担任が俺の様子を見て顔をしかめた気がしたが、無視して俺は机に顔を突っ伏した。



「三上……はまた休みか」



寝ようとしていた俺は担任が言ったその一言に、思わず顔を上げる。



「あのー、三上って、銀髪の三上すか?」



俺は、無意識のうちにそう口を開いていた。



……あいつって、俺達と同じ学校だったのか?




「ああそうだが……「昨日見かけましたよ」


食い気味に言う。


「そうか!莎草、放課後ちょっと残れ」



「わかりました」



俺は、しっかりと頷いた。