実は以前から、穂純は高島健太に密かに想いを寄せているようだった。 保健委員会で同じ仕事をした、とかで話すようになったとか。 その後から、たまに高島健太について散々聞かされた。 ああ。付き合っちゃうのかなー。 なんて考えていると、真っ赤に茹で上がった穂純が教室に戻ってきて、私の目の前に座った。 「あのね…」 だめ、言わないで…… でも、聞きたい…… いや、やっぱり言わないで…… 「高島くんと、付き合うことになったの。」