「先輩も、このゲームの事を知ってるんですよね?」


そう聞かれてあたしは頷いた。


「それならもうわかりますよね? あたしは滋からの紹介でゲームをダウンロードしているんです。今滋とのゲームが終わったから、これから24時間以内に他の誰かにアプリを紹介するか、プレイするかしなきゃいけません」


そう言われて、あたしはスカートの中にあるスマホの存在を思い出していた。


あたしも今光ちゃんと同じ状況だ。


このまま放置しているわけにはいかなくなっている。


「それなら、女の子とゲームをすればいいよ」


あたしは絞り出すようにしてそう言った。


男子生徒が相手だと、今みたいな事になりかねない。