☆
「入るぞ」
部屋の扉をノックし俺は部屋の中に足を踏み込んだ。
『一葵か? どうしたんだそんな怖い表情を浮かべて』
「そうか? いつも通りの顔だけど?」
俺はベッドから体を起こしたラースの側に寄る。
「俺が来る度にそうして無理に体を起こさなくてもいいんだぞ?」
『そうも行かないよ』
ラースは今から二週間前くらいに目を覚ました。
アスナからはしばらく目を覚まさないとは聞いていたけど、二ヶ月も掛かるなんて思ってもいなかった。
「何か飲むか?」
『いや大丈夫だ』
「そうか? ならいいけど」
俺は近くにあった椅子に座る。
『体の方は良いのか?』
「まあね。いくらか動かせるようになったよ』
ラースはそう言うと俺に見えるように指を動かしてくれた。
「ラース……」
ラースは俺を庇って大怪我を負った。
あの時のことは本当に感謝している。
もしあの時ラースが助けに入ってくれなかったら、俺は今頃ここに居なかったかもしれない。
「ラース。あの時は本当にありがとう」
『またそれか? その言葉はいったい何度目だ?』
ラースは少し呆れたように苦笑した。
確かにここに来る度にラースにお礼を言っている気がする。
「い、良いだろ別に本当のことなんだからさ」
『じゃあありがたくその気持を貰っておくよ』
「おう、そうしてくれ」
そこで俺たちの会話が途切れ沈黙感が部屋の中を漂った。
「入るぞ」
部屋の扉をノックし俺は部屋の中に足を踏み込んだ。
『一葵か? どうしたんだそんな怖い表情を浮かべて』
「そうか? いつも通りの顔だけど?」
俺はベッドから体を起こしたラースの側に寄る。
「俺が来る度にそうして無理に体を起こさなくてもいいんだぞ?」
『そうも行かないよ』
ラースは今から二週間前くらいに目を覚ました。
アスナからはしばらく目を覚まさないとは聞いていたけど、二ヶ月も掛かるなんて思ってもいなかった。
「何か飲むか?」
『いや大丈夫だ』
「そうか? ならいいけど」
俺は近くにあった椅子に座る。
『体の方は良いのか?』
「まあね。いくらか動かせるようになったよ』
ラースはそう言うと俺に見えるように指を動かしてくれた。
「ラース……」
ラースは俺を庇って大怪我を負った。
あの時のことは本当に感謝している。
もしあの時ラースが助けに入ってくれなかったら、俺は今頃ここに居なかったかもしれない。
「ラース。あの時は本当にありがとう」
『またそれか? その言葉はいったい何度目だ?』
ラースは少し呆れたように苦笑した。
確かにここに来る度にラースにお礼を言っている気がする。
「い、良いだろ別に本当のことなんだからさ」
『じゃあありがたくその気持を貰っておくよ』
「おう、そうしてくれ」
そこで俺たちの会話が途切れ沈黙感が部屋の中を漂った。



