【完】キミスター♡


「…翡翠?なに?どうしたの?」

「虹…」

「え?」

「そう言えば、なんだかんだ言って梅雨明けてから暫く雨が多くて、太陽のこととか忘れてたけど…」

翡翠の視線に沿うようにして、窓の外を見ると綺麗な虹が空をきらびやかに飾っていて、私は「わぁ」と感嘆の声を上げる。


「綺麗…」

「海夏みたい」

「ばか…」

「ん?だって本当の事だよ?」

「恥ずかしいなぁ…もう」