そのままちゅ、ちゅ、と離れては追い掛けてくるようなキスが散りばめられ、翡翠は甘い吐息と共に私の名前を呼ぶ。


「海夏…好きだよ…」

「ん…私も、だよ?」


その言葉に嬉しそうに目を細めて、翡翠は微笑む。
私もつられて微笑むと、髪を梳かれもう一度キスの嵐。


「ねぇ?海夏?…約束して?もう二度と俺の傍から離れないって…」

「翡翠…」


指を絡められて、そのまま手のひらにキスをされると、全てのわだかまりがとろけてしまう。

そのくすぐったさに、答えが遅れると翡翠は少しムッとしたように、私の下口唇を食むようにキスをしてくる。

気付けば、ベッドに押し倒されるような態勢になっていて、私は焦った。