委員長は驚いたような顔をして、目に涙を溜める。
「ど、どうして…」
「ほんとに、ごめん、急いでるんだ」
「やだ、行かないで…」
「ほんとに無理なんだって…」
そんな口論が5分ほど続いただろうか。
救世主が。
「委員長、くどい。真宮が無理って言ってんだから諦めてやれよ」
「み、水嶋くん…」
「こいつには、誰もが二度見するような可愛い彼女がいるわけ。だから諦めて帰ったら?」
千都は僕の肩に手を置いて、委員長を追い払う仕草をする。
「っ…、諦めないから!」
そう言って委員長は走り去っていった。
「ありがと、千都。意外にいいことするね」
「んー、できればしたくなかったんだけどさ、
…こっちきてみ?」
そう言って僕を連れて行ったのは学校の正門が見える二階の窓。
正門には人だかりができている。
「何あれ…」
「それがさ、あの中心にいるの、果乃らしい」
「は?」
は?なんで?
え?一回帰るって言ったよね。
「んでまぁ、一応柚月と咲良が男子近づけないように果乃の周りに立ってはいるんだけど。
流石に人が多すぎてあそこから出られないわけ」
そういうと、千都は僕の背中をポンっと押した。
「行ってこいよ」
「え…」
「ど、どうして…」
「ほんとに、ごめん、急いでるんだ」
「やだ、行かないで…」
「ほんとに無理なんだって…」
そんな口論が5分ほど続いただろうか。
救世主が。
「委員長、くどい。真宮が無理って言ってんだから諦めてやれよ」
「み、水嶋くん…」
「こいつには、誰もが二度見するような可愛い彼女がいるわけ。だから諦めて帰ったら?」
千都は僕の肩に手を置いて、委員長を追い払う仕草をする。
「っ…、諦めないから!」
そう言って委員長は走り去っていった。
「ありがと、千都。意外にいいことするね」
「んー、できればしたくなかったんだけどさ、
…こっちきてみ?」
そう言って僕を連れて行ったのは学校の正門が見える二階の窓。
正門には人だかりができている。
「何あれ…」
「それがさ、あの中心にいるの、果乃らしい」
「は?」
は?なんで?
え?一回帰るって言ったよね。
「んでまぁ、一応柚月と咲良が男子近づけないように果乃の周りに立ってはいるんだけど。
流石に人が多すぎてあそこから出られないわけ」
そういうと、千都は僕の背中をポンっと押した。
「行ってこいよ」
「え…」

