【短】残月、残滓、残照、残恋。そして、残愛…。

ソウは、私と逢って、何が言いたいんだろうか…分からない。


ただ、なんとなく…これからの2人の何かが変わるような、そんな気がした。



そして、待つこと30分後。

ソウは、少しだけ息を切らして、肩の辺りに雨で出来た染みを作って、私の部屋へとやって来た。



ぴんぽん



控え目なインターフォン。

そのモニターを見て、



「…なんで、そんなに必死なのよ…」



と、私は呟いた。



がちゃん



チェーンを外して、顔を出すとソウは私の顔を見るなり破顔する。



「良かった…っ」


「えっ…ちょ、ちょっ…と!」



ぎゅうっ



その言葉と共にドアから勢い良くなだれ込んできたソウに、強く抱き締められる。



私は何が起きているのか理解できずに、軽いパニックに陥った。



なんで、こんなことになってるの…?