1%の甘さで


デラックス牛丼を頬張り、杏里の言葉を待つ。



「探し人見つかったんでしょ。」



なっ!なんで杏里知ってるの!?



話したいと思ってた内容を言い当てられ、戸惑う私にひとみんが説明してくれた。




「夏に相談されたんだよ。“お前ら優哉と茉莉の関係知ってるか!?”ってね」



少し笑いながら話すひとみん。




はぁー…原因、お兄ちゃんかよ!



まぁちょうどいい!



2人に話したいと思ってたからね。




「あのねあのね!私が2年前から気になってた人っていうのが見つかったの!」



興奮気味に話す私に2人は黙って聞いてくれてる。




「それが………谷田優哉先輩なんだけどね?昨日たまたま助けてもらったの!」



あ!そういえば、あの変態おじさんのこと忘れてた!!



それよりも優哉先輩に出会えたことに頭がいっぱいだったからなぁ〜。