1%の甘さで


教室を出て、ふと気づく。



そういえば、さっきめっちゃ注目浴びてなかった?




杏里が私の頭を鷲掴みにして起こしたんだからそれだけで衝撃的で、注目の的になるんだろーけど…、



杏里とひとみんはみんなの憧れの先輩。



だから余計に見られてたんだ。



この学校入るまでは私もこの2人は相当モテるだろうなぁ〜って思ってたけどさ…、まさか女子にまでもモテてるなんてっ!!



前を歩く不機嫌な杏里と、私の後ろを歩く上機嫌なひとみんを盗み見る。




……はぁ…。




世の中不公平だ。



なんて思ってたら、賑わってる食堂についた。




まだ寝起きだからか、うるさい声が少し頭に響く。