1%の甘さで


たしかに学校1のイケメンって言われてもすぐ納得できちゃうくらい優哉先輩は顔が整ってる。



そりゃ女子は、誰だってあんなルックスの持ち主…ほっとくわけないよね……。



…なんか嫌だな。


え。嫌?



んん…?なんで嫌なんだろう私。



「どーしたの?強張った顔して」



え…?



「…んー、わかんない」



わからないことだらけな自分の感情にいいようのない苛立ちを感じ、机に突っ伏した。



「優哉先輩、彼女いるのかな?」


「でもーどんなに可愛い子に告白されたとしても振り向かないって噂だよ」



「優哉先輩、毒舌クールな性格だってさ」




女子たちの会話を机に伏せながらちゃっかり盗み聞きしてる私。