もうどうしよう!!?
ここら辺は人通りが少ない!
現に私とおじさんしかいないし!!
茉莉、最大のピンチなんだけど!
ふざけてないけど、慌てすぎてふざけてるように自分自身が感じる。
「警察呼びますよ!?」
これでどうだこのおじさんめっ!
女子高生を襲おうとしたなんて社会的にアウトだろ!
これで観念したか!と思っていたら…。
なぜかニヤリと笑っておじさんが言った。
「やれるもんならやってみろ?その前にお前をいただくからな」
い、いただくってなに!?
いやなんとなくわかってしまうんだけど!
鈍感な女の子だったら絶対「なにをいただくの?」って可愛く聞くだろうが、世の中そんな女の子は一握りだ。
「とりあえず腕を放してもらえませんか!?」
このままじゃだめだと思って、このおじさんと距離を置くために言った。

