こくりと頷くと、「そっか」と小さく答えた

「ねえ、結月ちゃんやりたくないんだって!」

あたしの代わりに言ってくれる美佳

そして、あたし達二人に視線が集まる

「でもなー、これクラス全員参加が前提なんだよなー。なんでやりたくねぇんだ?」

朝陽が頬をかきながら聞いてくる

い、言えないよ・・・・・・

「ご、ごめん・・・・・・やる」

流石に、ここでは言えなかった

「え、いいの?」

また心配そうにあたしを見てくる美佳

「大丈夫。やる、から」

そういうと安心したように笑い、あたしとは反対側のお隣にいた女の子としゃべり出した

その様子を横目に見て、あたしはふうと息をはいた






「おっし。やるか」

深夜0時

また、こうして集まったあたしたち

さあ、呪文を唱えましょう

『カミサマ鬼ごっこ参加者東山(ひがしやま)中学二年三組生徒男女二十名!』

また、叫んだ

そして、足音が聞こえる

「え・・・・・・なに?」

あちこちから不安そうな声が聞こえた

あたしは知ってるよ。だから、行かなくちゃ

ふらふらと、覚束無い足取りでドアへと向かう

「ゆ、結月ちゃん?」

隣にいた美佳の心配そうな声が聞こえる

そうそう、あたしのペアは美佳が名乗り出てくれたの

だから、次のカミサマ、頑張ってね?

カラカラカラ・・・・・・

ドアが開き、女の子が現れた

小さな背丈。桜色のワンピース

これは・・・・・・美月だ

久しぶり、美月

さあ、あたしの手を取って

みんなの所に連れて行って?

「くすくすくす・・・・・・」

美月は笑いながら、あたしの腕をつかみ

そして、消え去った