「私は、止めることが出来なかった・・・・・・真帆の暴走も、このゲームも」

急にしんみりとした口調で話す華ちゃん

やっぱり、罪悪感があるのかもしれない・・・・・・

「私は、真帆のイジメも───参加こそしなかったけど───ずっと見てるだけだった・・・・・・私と一緒に家に帰る時間だけは、イジメは無かったけど、それでも・・・・・・」

「だ、大丈夫だよ!真帆さんも、きっと・・・・・・」

きっと?

あたしは、何を言おうとしたんだろう・・・・・・

きっと、きっと・・・・・・

「きっと・・・・・・心の支えになってたんじゃないかな・・・・・・」

誰にも聞こえないような声で

あたしはそう、呟いたのでした




「これで、"引き継ぎ"は終わりだよ・・・・・・」

「引き継ぎ?」

なに?引き継ぎって・・・・・・

「これから結月ちゃんは、────代目のカミサマになるの」

「ちょっと待って、───代目って、どういうこと?」

「その言葉通りの意味だよ?私も、先代の人から聞いたからわからない」

「でも、それじゃあ・・・・・・」

「それ以外のことは、今からわかるから」

すくっと立ち上がる華ちゃん

「私、今から会えるの・・・・・・やっと会えるの・・・・・・・・・・・・・・真帆に」

「え?」

真帆さんに、会える?

それじゃあ、華ちゃんは・・・・・・

「私は・・・・・・今から死ぬ運命なんだ・・・・・・」

え?

うそでしょ?

冗談でしょ?そうであって欲しい