うーん

頭がオーバーヒートしそうなんですけど

美結の言ってることがさっぱりわからん

「ひとまず、グラウンドにでない?」

美月が小さく提案

グラウンド?

そう言えば、靴・・・・・・

「リュックサックに入れたままだ!」

べ、別にあの教室が危険ってわけじゃないけどさ・・・・・・

怖い、よね?うん

あんな事があったところだし・・・・・・

「あたしも取りに行くよ。リュックサックに入れたし」

「あれ?じゃ、ここにいる全員?」

「みたい、ね」

「4人でいこうか」

再び階段を上る。今回は体力温存のために遅めに行く

ただ、必ず警戒はとかないで

鬼は小さい子供。小回りはきくだろう

いくらあたしたちの方が年上だからといって、あなどってはいけない

あの男の子、速かった・・・・・・


階段を上りきり、教室に入る

4人はもういない。あたし達が出た後に逃げたんだろうけど

「靴・・・・・はっと」

それぞれリュックサックの中をゴソゴソ漁り、靴を取り出す

「ここで履き替えてもいいかな?」

「普通なら悪いけど・・・・・・今回ぐらいは」

あたしの問いかけに美結は平然と答えた

うん、あたしもそう思うよ

非常事態だし!

スリッパを脱ぎ、運動靴を履いてつま先を床にこんこん当てる

よし、入った

「準備完了」

「わ、私もできたよ」

「あたしもできた」

「ん」

全員が靴を履きおわる

よし、行くか!