《「さあな。ただ、このゲームはやった事ある奴いるらしいから、成立するにはするらしいぜ」》

一度、やったことのある人がいる・・・・・・?

じゃあ、その人たちはどうなった?

無事に帰ってこれた?それとも・・・・・・

「いやいや、考えちゃダメ」

「何を考えるの?結月ちゃん」

「どわっ・・・・・・え?聖歌?」

ほぼ全力疾走していたあたし。少し前から声をかけられてビビる

「ご、ごめんね。美月ちゃんが、結月ちゃん待とうって」

「え?美月が?」

暗い廊下を懐中電灯で照らすと、人影が見えた

あのシルエットは、美月だ

「仕方ないでしょ。アンタがいないと面白みにかける2人なんだから」

あ、そうですか・・・・・・うん

「行きましょ。これは飽くまでも鬼ごっこ・・・・・・走って逃げるに越したことは無い」

「う、うんっ」

「了解でーす」

そしてあたし達は、廊下を駆け抜けた

階段を駆け下り、一階に降りる

カツン・・・・・・カツン・・・・・・

「誰か来る」

ぼそっと、美月が呟く

鬼?いや、もしくは───

「美月・・・・・・?」

「舞美?」

「舞美ちゃん?」

「舞美・・・・・・」

「結月・・・・・・聖歌も?」

あたし達のいる廊下と合流する一番長い廊下の影から出てきたのは、舞美だ

頭脳明晰、成績優秀の女の子

あたしたち3人とは特に仲が良かった

「あたしもいるよー?」

そして、さらに美結も登場

そっか、2人はパートナー同士だっけ?