「日比谷恵美さん。


それに、虹蘭の皆さんですね?」




「なっ、奈々絵?」



俺達がめぐを追って墓場までいった直後、背後にから声をかけてきた人を見て、俺は目を疑った。







そこに居たのは、奈々絵だった。






いや……奈々絵にそっくりな誰かだった。






変わらない170前後の身長、垂れ目がちな瞳に、カッターシャツなんかをダルそうに着崩しているところまで、そいつは奈々絵にそっくりだった。





「あぁ、やっと見つけた。初めまして、私は赤羽奈々絵くんの従兄弟の赤羽爽月(アカバサツキ)という者です。





……少し、お話をしませんか?」