“恵美!” 脳裏に、奈々絵があたしを呼ぶ光景がよぎった。 ねぇ、奈々絵。 ……きっとあたしも、 何年経ってもあなたに恋をする。 「………待ってるわ」 初恋は叶わない、なんていうけれど あなたがくれたものは 狂おしいほど素敵な 初恋の奇跡でした――。 《恵美side終了》