本当に、奈々絵はずるい。ずるすぎる。
そんなこといわれて、死にに行けるわけないではないか。
『……潤、お疲れ様。
何だかんだお前が1番苦労したよな。
一つお節介な忠告させて貰うけどな……家を継ぐも継がないも好きにしろ。
お前は空我のこととか、過剰に周り気にしすぎなんだよ。自分の人生だろ。……やりたいこと見つけろよ。何なら、空我と一緒に医者になってもいいかもな』
「うっ、あああ!!」
潤は3月のあの日みたいに、声を荒らげて泣き出した。
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