次に潤が震えた手でアルバムを開くと、そこにあったのは俺と潤と奈々絵とめぐの写真が数十枚。それに、その4人と純恋や龍弥や桜桃もいる写真が数枚あった。




中一の時と、高一の時の写真だ。




奈々絵が頬を紅くしてめぐが笑ってる写真や、俺と奈々絵が喧嘩してる写真。兎に角、アルバムには数え切れないほどの思い出が詰まっていた。





「……ハハ、あいつやっぱ不機嫌な顔してるよな」



涙を拭いながら、俺は笑って力もなくいう。






「そらそーだろ。……でも、つまんなそうには見えないな」



潤がアルバムから俺の方に視線を移し、笑った。



「と、当然よ!!だって、とっても楽しかったもの。……奈々絵といた時間の全てが今でも愛しいわ」



泣き止んだめぐは、上機嫌でそういった。







その時、アルバムから一つの写真が落ちた。






……2年前の奈々絵にサプライズパーティをした時の写真だった。







…幹部も組織リーダーも姫も、
7人全員笑っていった。