それから、俺達はバイクに二人乗りして、虹蘭のアジトへ向かった。

「潤、……ありがと」



バイクの後ろにいる空我が、小声で言ってくる。


「ん、楽しかったか?」



お前の5歳の記憶の時より楽しかったなら、俺はそれだけで十分だ。



「……あぁ、楽しかったよすんごい」



その言葉に、俺はかなり安心した。