「はぁー、マジで疲れた」 リビングルームに行くなり、俺はソファに腰を下ろして愚痴をこぼした。 「お疲れー」 潤が俺の後ろに来て、そっと頭を撫でてきた。 ……ん、気持ちいい。 「そもそもなんで空我が東大なのよ? 高一までまともに学校いけてなかったのに、センターで9割上取った時点で奇跡よ。 奈々絵じゃあるまいし」