「空我ぁ、今ろくなこと考えてないだろ」 ギクッ。 潤の不意の言葉に、精神を抉られるような錯角に俺は陥った。 「……遊園地とか、虐待される前日以来行ってない」 「……そっか。じゃあ、今日はその日以上に 楽しもうな!!」 小声で俺が言うと、潤は笑ってそう高らかに言った。 ……俺はお前のそういう優しいところ、本当に大好きだよ。 こんなこと、本人にいうつもりは更々ないけど。