頬を赤らめた潤を、俺はただ見つめることしか出来なかった。 「は?」 やっとの事で出てきたのは、疑問符だった。 一日彼氏って……。 「今日が終わったら、すっぱり諦めて俺は桜桃と付き合うよ」 あぁ。そういう意味か。 それがこいつのためになるってんなら、俺がすることは一つしかない。 「好きにしろよ、ほら。 ……俺はお前のモノなんだろう?」 俺は潤の右手の指に自分の左手の指を絡めて、笑った。