「空我さん、テストの出来はどうでした?」



純恋は俺の隣を歩いて、笑いながら聞いてきた。




「普通。

てか早く潤んち行かね?」




今日はこれから、潤と恵美、それに純恋と俺の4人で会うことになっているのだ。








「皆さん空我さん待ちだと思いますけど……」



「うわっ、マジか!走るぞ!!」





俺は純恋の手と自分の右手を絡め、全速力で走り出した。





「走っても電車なんですから到着時間あまり変わりませんよー?」





「ハハッ、そうとも限らないだろ!!」



そのまま、俺と純恋は駅まで走った。