『姉……ちゃん』 呼んでいいのか分からなかった。 ふわふわしてて、自分は宙に浮いている感覚がした。 目の前に、ずっと探してた姉がいる。 なんで俺を庇ったのかとか、世話してくれてありがとうとか、俺が生きた世界にはどんなことがあったかとか、話したいことが沢山あるんだ。 ……1番話したいのは、俺が誰よりも愛した可愛い女の子の話かな。 俺を庇って、命を落としたバカ姉。 ……本当は、ずっと会いたかった人。 「……おかえり、奈々絵」 振り返った姉ちゃんは、俺を見て優しく笑った。 ~End~