その言葉だけで、俺は泣きそうになってしまった。



……っ、なんで。






なんで家族をボロボロにしたこんな奴を、光にぃは気にすんの?







「あんたなんか兄さんだと思ったこと、一度もないっ!!」








「たとえお前がそうだとしても、……俺はお前を大事な弟だと思ってる」





光にぃはそういい、俺の手を掴んだ。




「……わかった、家にはいるよ。





ただ、
……俺はあんたらに頼る気なんかない」









結局押しに負け、俺は小声でそう言った。それから俺は光にぃの腕を振りほどいて、逃げるように自分の部屋に戻った。