翌日。




「……おはようございます」




階段を降りて1階に行くと、何故か空気が重い気がした。







「……妖斗、ちょっとこっち来い」




ダイニングルームのテーブルに隣同士で座って、パソコンで何かを見ていた光にぃと翼にぃが俺を呼んだ。







「これ、何かわかるよな?」




光にぃは俺にパソコンの画面を見せる。





「……っ!?」





……嘘だ。






バレた?






画面に表示されていたのは、十年前の親が殺され、兄が植物状態にされたあの事件の記事だった。









「妖斗、ちゃんと説明してくれないか?」




光にぃのその言葉だけで、俺はキレた。




……なんだ。



結局、この人達も俺を可哀想だと思う側の人間か。





「ハッ、説明も何も全部書いてある通りですよ。全て事実です」