「なっ!?……んなこといったらお前の光輝さんも変なんだよ!!さん付けするほど大人でもねぇよお前!」



照れた俺は、光輝に負けじとばかりに抗議する。




言えない。




独りっ子で、その上親に捨てられて生きてきたから、弟ができてにぃって呼ばれて、本当はかなり嬉しかったなんてことは。








「へぇー?、命の恩人にその言い方は良い度胸だな」



頬杖をついた光輝が余りにも笑顔でいうので、俺はつい悪寒がした。




あ、こいつキレたわ。




「……妖斗」




「は、はい?」




何故か怒りの矛先が妖斗にいく。