ちなみに今日はハンバーグらしい。 「え、そうなの?」 妖斗が俺に聞いてくる。 「そうそう。魚とか肉とかフライパンで料理してたら大抵焦がしてたぞ。もちろんこのハンバーグも昔は……痛っ!?」 「余計なことを言うな」 笑いながら言っていると、不意に光輝が嫌そうな顔をして右腕を叩いてきた。 普通に痛い。 「……えっと、翼にぃ大丈夫?」 「は?いや、翼にぃってなんだよ。翼咲がにぃはないわー」 妖斗が俺の顔色を伺っていると、光輝は俺の腕から手を離して盛大に吹き出した。