「妖斗、翼咲ー、飯できたぞ」




光輝が部屋に入っきて、笑って言う。







「翼咲、お前それ……妖斗に見せてよかったのか?」





ドアによりかかっていた光輝は、俺の血塗れた右腕を見て青ざめた。






「あぁ、昔のことも話した。この傷だって、俺が見せたかったから見せた」







俺は立ち上がり、そう言って光輝のところまで歩いた。




妖斗は何も言わずに後ろからそっとついてくる。





「へぇ、そうか。



家を2日空けてただけで悪化させて帰ってくるってことは、手当される覚悟くらい出来てるんだろうなぁ?」







「え」



光輝は大層ニヤついた笑みを浮かべて俺を見た。




悪寒がした。



これはマズい……。