「こいつは、伊瀬翼咲(イセツバサ)。お前と同い年だよ。でもって、聖理奈と同じ現副総長。ちなみに、今帰ってきたのはダチと遊んでたからな」





中学生で副総長って……怖っ!






「翼咲、こいつ新入りの次楽妖斗」





直後、翼咲さんは何も言わずに俺の腕を掴んで、俺の身体を、屋上の柵のところまで引っ張った。







ガンッ!!




翼咲さんは俺の胸を押し、無理矢理柵に身体を押し付けさせた。



「うっ……」

「翼咲!」

顔をしかめている俺を見て、光輝さんが叫ぶ。
翼咲さんは光輝さんを無視した。


「なぁ、これお前だろ」




顔を顰めている俺を気にもとめず、翼咲さんはズボンのポケットから携帯を取り出し、それの画面を俺に突きつけた。







そこに乗っていたのは、
所謂出逢い系サイトだった。





俺の写真の下に、次楽妖斗という名前と身長、歳、電話番号、メールアドレスなど数多もの個人情報が書かれている。



ホームレスってことも。


そして、一番下には



“お世話してくれる人募集中”


という文字。





これ、作ったのはもちろん俺ではなく、利亜さんだ。