「アハハ! やっぱりそうだよねー!」 空元気みたいに、わざとらしく大きな声を出して真凛さんは言った。 どうしたらいい。 真凛さんが落ち込んでんのは断った俺のせいだ。 でも、他に俺に選択肢なんて……。 いや、ある。たった一つだけ。 「あの、2人きりじゃなくていいなら……宜しければ、デートしませんか?」 そう。 これが俺の取れる最善策だ。