廊下の奥にあったエレベーターに3人で乗ると、5分も経たずに屋上に着いた。 「……あの、真凛さん。バスケットお返しします。 ……美味しかったです。よかったら今度、お礼とかしたいんですけど……」 屋上に入ったとろで、俺は遠慮がちに言い、真凛さんにバスケットを手渡した。 「本当? じゃあ、あたしとデートでもしてみる?」 真凛さんは笑いながら、そう楽しそうに言った。 「えっ」 なな、なんでそうなった?