ガチャ
直後、理事長室のドアが開いた。
「……君が、編入生の次楽妖斗くんね?
私は担任の瀬戸内佳奈絵(セモウチカナエ)
さ、教室に案内するわ。翼咲も、付いてらっしゃい」
茶色い髪をした瀬戸内先生は、そう言い優しそうに笑った。
翼にぃが一足先に3階にあった1年5組の教室へ入っていった。
「じゃあ次楽くん、入ってきていい時になったら目線を合わせてどうぞって言うから、ちゃんと廊下で待機しててね?」
「……はっ、はい」
声が震えた。
こんなの初めてだし、すげー緊張する。
「フフ、怖がらなくても大丈夫。
それじゃ、よろしくね?」
瀬戸内先生は、そう言って俺に屈託のない笑みを向け、教室に入っていった。



